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今回は、愛知県の公立高校入試制度についてお話したいと思います。
愛知県公立高校入試制度について
対象となるのは、2023年4月に入学する人が受験する入試から新しい制度になります。
つまり今年度の入試制度が変わるということなので、しっかりチェックする必要があります。
変更点だけをまとめると…
- 一般選抜での学力検査が1回になります。
- 推薦選抜などの実施時期が例年より早くなります。
- 新たに「特色選抜」が導入されます。
主な変更点はこの3点になります。
一般選抜での学力検査が1回に
今まで愛知県の公立高校入試制度では、地域によって群分けされ、Aグループ・Bグループのどちらかに高校が属していて、AグループとBグループそれぞれの学校を受験するには、2回学力検査を受ける必要がありました。
しかし、新制度では1回の学力検査で、合計2校まで志願することができるようになりました。
※Aグループ・Bグループの高校から1校ずつになります。
試験場所は第1志望校で受験することになり、また今回から解答用紙はマークシート方式になります。
面接に関しては、各高校が実施の有無を決定する形になっています。
合格者の決定方法にも変更があります。
調査書、学力検査の成績、面接などの資料により、総合的に校内順位というものが決定されます。
その校内順位の決定方法は、評定得点と学力検査合計得点を使って、各高校があらかじめ校内順位の決定方式を選択した形で得られた数値から総合的に合格者を決定します。
評定得点とは
評定得点とは、調査書(内申書)の評定合計(最高45)を2倍にした数値のことです。
なので、最高は90点になります。
学力検査合計得点とは
国語、数学、社会、理科、英語の各教科の合計得点のことで、最高は110点(22点×5教科)になります。
各高校が選ぶ校内順位の決定方式
- 評定得点(90点) + 学力検査合計得点(110点)
- 評定得点(90点)×1.5 + 学力検査合計得点(110点)
- 評定得点(90点) + 学力検査合計得点(110点)×1.5
- 評定得点(90点)×2 + 学力検査合計得点(110点)
- 評定得点(90点) + 学力検査合計得点(110点)×2
この中の4と5は今回から新たに追加された決定方式になります。
高校によって、評定を重視するのか、それとも学力検査の結果を重視するのかによって決定方式も変わってきます。
推薦選抜の実施時期が例年より早くなる
推薦選抜は、例年であれば一般選抜とほぼ同時期に実施されていました。
今年は2月上旬に変更になっており、一般選抜と時期をずらしたことから、高校で学ぶことに強い意欲を持った生徒が、今までよりも第1志望校にチャレンジしやすくなりました。
もし推薦選抜で不合格になったとしても、一般選抜で受験することはでき、その推薦選抜の結果で不利に取り扱われることはもちろんありません。
また、今までは推薦選抜として扱われてきていた「農業、工業、商業などの職業に関する学科」へのチャレンジは、推薦選抜ではなく、今回から新設された「特色選抜」というものに変更になりました。
新たに導入された「特色選抜」
今までも推薦選抜の枠組みの中では同じ内容のものがありましたが、それが推薦選抜とは区別されるようになりました。
具体的には、農業、工業、商業、水産、家庭、看護、福祉に関する学科、理数、体育、外国語、国際教養に関する学科、総合学科を設置する普通科、特色ある教育家庭を有する普通科、地域に根差し地域貢献を特色とする学校への受験はこの「特色選抜」として行われます。
まとめ
愛知県の新しい公立高校入試制度では、一般選抜での学力検査が1回になることで、生徒への負担も軽くなり、また、合格発表も例年より早めたことから、高校入学決定から実際の入学までの期間にもゆとりが持てることから、より準備に時間をかけることが可能になりました。
愛知県の公立高校入試制度は、他県の制度と比べると複雑でわかりにくいと言われることも多いのですが、こうしたより生徒に配慮した制度変更があることで、生徒が高校入学のチャンスを広く得られるのことはとても重要なことだと思います。
再来年度(2024年4月入学者向け)からは現行の紙媒体での出願形式ではなく、WEBでの出願も可能になるように調整されているということで、出願もより円滑にできるようになるのかなと思います。
また、今年もまだまだ新型コロナウイルス感染症による学校への影響も少なくありません。
そういった感染症への脅威から不登校になってしまったり、他の事由でも不登校になってしまっている生徒さんもいらっしゃると思います。
愛知県の公立高校では、そういった出席日数について配慮した制度が用意されています。
「長期欠席者等にかかる選抜方法」というものがあり、これは「中学卒業見込みであり、やむを得ない事情により、第3学年の欠席等の日数が出席すべき日数の半分以上である人」に適用されるものです。
中学校側が記入する部分ももちろん存在するため、まずは担任の先生や学年主任の先生に相談してみることをおすすめします。
「不登校で学校に全然行っていないので、出席日数が足らずに高校受験できるかどうか不安」という方は、いきなり高校進学を諦めてしまうのではなく、中学校の先生もそういった制度のことは知っていると思いますので、お話してみてください。